本サークルは，2010年に開催した「高校物理の授業に役立つ基本実験講習会in福岡」を起源としています。その後も実験講習会を継続して実施することができ，今までに参加いただいた多くの方々との議論や交流から，少なからず物理教育の発展や教員間の交流に寄与できているのではないかと感じています。
　物理の授業において効果的な実験の導入は，生徒の理解を深めるだけでなく，科学概念の習得や科学の楽しさを伝える上でも非常に重要です。しかしながら，物理の多岐にわたる分野を少ない授業時間数で実施しなければならないことや教員の孤立化により実験技術の伝達がうまく機能していないことなどのため，物理の授業における実験はあまり重要視されていない現状にあるのではないでしょうか。
　そこで，本サークルでは，年1回開催する「高校物理の授業に役立つ基本実験講習会in福岡」を基盤として，他に年3回（1学期に1回）程度「物理の授業に関する研究会」を実施して，教育現場に根ざした授業法や実験法などについて議論を深める機会を設け，日々の授業に役立つものをお互いに創り出していくことを目的としています。